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  VISTA WORLD 21    
 
   vistaworld21.com    No.9  2002年(平成14年)8月31日号 
姉妹誌 メールマガジン ビスタスコーレ VISTA Scholé21
主宰:vistaiwao@muse.ocn.ne.jp 総局:sakamotom@muh.biglobe.ne.jp
                  
VISTA−それは調和のとれた眺めや未だ知らぬ世界に拡がっているはずの景観や見通し、
そして未来に向かう生命の展望です。私達は、スカウト運動の創始者ベーデン・パウエル卿が
提唱した「自然という教場」の21世紀版を求めてビスタソング" Free Fly Flow" のように伸
びやかでさわやかな世界を創り、次の世代に引き継ごうとする有志のネットワークです。

 
   鳥たちの総数を写真で数えたら、数字の2が3ケタ見事に並んだ・・・  (8月15日 いずみ野)


真っ平の夏が、いく。
やじま いわを
  この夏はひどかった。 もう、こんな夏は真っ平だ。 
 とは言っても、ずいぶんと動きまわってそれなりの「学習」をしたのだから、べつにムダをしたわけではないが、躍動の夏としては振り返りたくもないことばかりが続いた。 読者各位には申し訳ないが、それらの幾つかをぶちまけて、気持ちの整理をさせていただく。
 先ずは、人の天命・・・・ じつは今夜も吟詠仲間の父上が亡くなってその通夜に行ってきたが、仲間の近親者の訃報が相次いだ。 だが、それ以上のショックは働き盛りの友人の死で、信じられないことだった。  4 、5百人はいただろう通夜の焼香者の列を、Kさんのはにかみ笑いの遺影が迎えていた。 思えば、19年前、分野の違う各職場の選り抜き6人の中堅と「人間中心のまちづくり」のメインテーマで45日間もヨーロッパ各地を回って以来のつきあいで、その後も永久事務局長のUさんの世話で年に2、3度は集まっては尽きぬ思い出話にハナを咲かせていた。 その彼が4月の末に集まったとき、不景気風の吹く勤務先K庁の「賦 活」のことなどを熱く語っていたのに・・・・・。 
 恩師の死も劇的だった。 昭和26年に入った学校とボーイスカウト活動の両面でも先生だったY師の訃報を受けたのは、アジア・日本ジャンボリーの会場で、その初日8月3日の早朝に亡くなったのだが、2月11日に倒れて以来一度も意識が戻らぬまま、生涯をかけて拓いたスカウトの祭典を待っての最期だった。 とくに、今年の正月休みには先生の談話を採録した「利っちゃん十話」の校正をお願いしそれを基に出版したのだが、製本の状態でページを繰って頂けなかったことが残念でならない。  また、身内では、新潟にいる長姉が85歳の天寿を全うした。 関東大震災のときには湯河原にいて津波に遭い、母と命からがら高みに逃れた幼時の思い出や戦中戦後の苦労など、親子ほど歳の離れた弟として知りたかった話も聞かないうちに逝ってしまった。
 人為的な「ヒドイ」は、アジアジャンボリーの名まで被せて行われた第13回日本ジャンボリーだった
 多分、オリンピック誘致のアクセサリーとしてだったろう。 「都市型」と名付けて大阪湾のテーマパーク対岸の埋立処分場跡地の「舞州スポーツセンター」に、「ジャンボリー」というスカウトの祭典をもってきたチエ者もさるものだが、そうした劣悪な環境下でキャンプ生活をするスカウトや指導者の辛苦も見込めずににゴーサインを出したメンバーの無責任さは、まさに、吊しクビ、いや切腹モノだ。 かく申す自身も、参加をボイコットしていたが、革命的な交代劇のあった組織の後遺症の修復に駆り出され、県連派遣団を率いることになってしまったので、たっぷりとヒドイめにあってきた。(別項で後述)
 もうひとつの「ヒドイ」は、タマちゃんのことだ。本来なら北極海にすむアゴヒゲアザラシが、何を好んでニッポンの、それも(1級河川の中では)汚染度がワーストスリーという「T 川」 に来たのだろう。食肉のニセブランドや農薬や薬物づけ食品の話題にうんざりの人々が、正真正銘の天然モノの珍獣到来に沸き立ち黒山の見物衆となる気持ちはよくわかる。
 だが、北極海に比べればニッポンの河川の汚さは相当だし、また雑菌に対する免疫力などは皆無だろう。 その彼女(彼か?)がBODたっぷりの水中で環境ホルモンや化学物質を濃縮した水底のエビやカニや貝などなどを捕食しているから・・・・・こんなわかりきったことに対しても、行政は専門家会議の結論だとして、「何か変わったことがあれば」と様子見を決めているが、とんでもないことだ。 目視で何かあったときは、すでに手遅れだろうし、ニッポンのバイキンはそんなヤワではあるまい。 せめて催眠時にワクチンを与えて清純な環境に移すとか、動物愛護以前の問題ではないのか。
 このヒドイ夏。 溜飲の下がるような出来事はなかった。 ああ、残暑はまだまだ、か・・・・。 





 
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 ピクセル彩路紀  No.9
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ちょっと古びたデジカメを手にぶらり歩きもまた楽しいもの。うつろいやすい世間のカゲの道すがらに、 思わず目を合わせたモノたちとの会話も、ナチュラリストのぜいたくのひとつです。
              
= = ひたすらに正義をつらぬく = =
           8月15日:いずみ野】


      アザミ ( 薊・しそう刺草)  Cirsium japonicom
 キク科のアザミ属多年草の総称でで、約250種のうち日本には70〜80種と多く、高さは0.5〜1メートル、北半球の暖帯から寒帯の海岸から高山帯にかけて生育する。 葉は大型で深い切れ込みがあり鋭いトゲが多く、花は頭花で紅紫色。 フジアザミ・モリアザミ・ハマアザミなどの根はヤマゴボウ、キクゴボウなどの名で食用となり、また煎じた根は強壮剤、解薬・利尿薬になる。
 西洋では聖母マリアが十字架から引き抜いた釘を埋めた所から生じたというので,キリスト教の聖花とされる。 また、スコットランドでは,敵の斥候が素足で踏みつけて奇襲が発覚し勝利を得たとの伝説からスコットランド王家の紋章とされ、今もガーター勲章に次ぐアザミ勲章がある。

                                                   (参考:広辞苑・世界大百科事典)





 
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総合的な学習と環境共育の研修会 ・・・・・・横浜市の小学校で


小学校の先生方で組織する横浜市特色ある教育活動研究会」は、今年度から始まった「総合的な学習」に
環境教育を取り入れようと、夏休み中の2会場で行った研修会に、ビスタワールド
が全面的な支援をしました。



8月19日 いずみ野小学校(横浜市泉区)

 台風の接近であいにくの日にもかかわらず、熱心な先生方
40人が参加しました。そしてクイズや実習を挟みながらの丸
一日、全身を<?マーク>にしながら雨中の観察プログラム
にもチャレンジし、環境共育のサワリを体験してもらいました。










【写真:アクアスコープで水中観察】



8月29日 桜台小学校(横浜市保土ヶ谷区)

 青空のこの日、参加者30人が丘の上の会場に集まり、もち
時間が2時間という日程の中でフィールドワークを中心とした
環境共育にチャレンジしました。


[主な実習項目]

@降下ばいじん観察と測定
A水の酸性度測定
B自然観察ビンゴ
C野菜の化学物資吸収速度
D自然の読み方





【写真:自然観察ビンゴ】 







初めての「エコキャンプ」・・・・・・エコクラブいずみ新鮮組



 8月24日〜25日、いずみ新鮮組のエコキャンプがボーイ
スカウト中和田の森野営場で行われ、小学生男子6人と保
護者、支援者の総員15人が参加しました。
 プログラムのハイライトは、ナイトハイクや和泉川の水質
検査と水生生物の観察。 また、クズや残飯を出さないメニ
ュー「スイトン」やサラダクッキングなどを楽しみました。









【写真: スイトン クッキング】






みのり保育園のサマーキャンプ・・・・・・奥武蔵 啓明荘






















社会福祉法人みのり保育園(東京都池袋)のサマーキャンプは、ホームグラウンドの「大自然の
ひろば」(長野県佐久市)の水場の補修が間に合わなかったため今年は奥武蔵の啓明荘で行わ
れ、ビスタ ワールドは年中児・年長児のキャンプと卒園生の学童キャンプの3回支援することが
できました。
 そして、2〜3人の保母さんが15人ほどの幼児をじつにあざやかに世話をしながらハイキング
をしたり、ひとり一人の個性を見抜いた生活指導のワザに学ぶところ大なりでした。

 ◆  
サマーキャンプ 7月10日〜12日
   〔 年中組児9名・年長組児9名+職員5名
 ◆  学童キャンプ(1) 7月23日〜26日
   〔 1年生6名・2年生5名・3年生2名・4年生1名・ 5歳1名+職員2名〕
 ◆ 学童キャンプ(2) 7月28日〜30日
   〔2年生1名・4年生4名・5年生4名+職員2名〕

 また、幼児のうちからその年齢能力に応じたセンスオブワンダーと、サバイバルや危機管理能力の
体験学習が必要なのに、事故時の高額な損害補償の事例をタテにビーバースカウト(年長9月〜小学
2年生)の宿泊プログラムを禁じている日本のボーイスカウト組織の不見識を正すためにも、今後も幼
児のキャンプに積極的にかかわり、プログラムの開発をしていきます。









都市型ジャンボリー・・・その光とカゲ


















 8月3日から7日まで「都市型」と銘打った第13回日本ジャンボリーは、大阪湾の舞州スポ
ーツセンターで第23回アジア太平洋ジャンボリーの名儀も被せて行われました。
 しかし、旧知の前事務局長が紹介してくれたアジア太平洋地域事務局長は、共催側の代
表なのに胸には「来賓」のリボンをつけて運営当事者からは外れていたし【写真左上】、筆者
の執務テントとは道向こうの運営本部エリアには、(酷暑のためか)常駐すべき要人の姿も見
かけませんでした。

  軽井沢の地蔵が原での第1回から、秋田の森吉で展開した第12回まで、歴代のジャンボ
リーは全国各地や世界各地のスカウトが自然のフトコロに集まり、自然環境との共生に心をし
ながら野営を共にして、友情を高めこの運動の頼もしさを世界にアピールしてきたのに・・・・
21世紀初の日本ジャンボリーが何で緑も木陰も無い埋立処分場跡地の人工島のそれもゴミ
焼却場と地続きのサイトでしなければならなかったのか・・・・スカウト運動の創始者ベーデン-
パウエル卿や戦前戦後の後藤新平総長や三島通陽総長も、いやこの道を拓いてきた多くの
先達も首を横にしたに違いないし、その弟子(の筆者ら)も開いた口が塞がらないほどの悪夢
です。

 毎回の大会に華を添えるカラーチームも、引率したドクターI氏のホームページを拝見するま
でもなく、本部からはヒドイ扱いを受けながらその苦境をバネに大会を盛り上げたチームワーク
は【写真右上】、まさ に神奈川のシニアースカウト集合訓練ゴールデンア ックスを育てた故
稲葉睦美氏ゆずりのスピリッツそ のもの・・・・あたかも泥沼に咲いたくハスのように・・ ・・。
  しかし、その演技は観覧場所が狭いとの理由で支援者の多くがアリーナに入れず、観せて
もらえなかったのは返すがえすも残念でした。




 それにしても、気の毒なのは、これがジャンボリーだとインプリンティングされたスカウトと初陣
の指導者たちです。 しかも、この不景気なリストラ時代、ジャンボリーだからといってまる一週
間も休めるような実力リーダーがどれほどいるでしょうか?
 それをムリして多分10万円近い費用を自弁してジャンボリーの奉仕をする人々が、劣悪な環
境のなかで酷暑のキャンプ生活を送った事実を申し訳なく思っています。





  第1回からの大会を知る者にとっては、あまりにも異様な会場と運営組織、そしてスカウトの
モットーとしてきたシャープネスとはを燃やし快い疲れを覚えた奉仕も、苦々しく終わりました。
 大会中に訪ねてくれた盟友のなかで、ロープ結びとB-P研究の小暮氏とスカウトゲームの鈴
木高氏との快談には力を得ました。 特に小暮氏のストロー編みのスカウトハットは、夏季の野
外生活にはピッタリで、それこそこの大会の需品として最適なのに、あえてカウボーイ型のハッ
トを売り出したことや、埋立地特有の土ぼこりと汗でまみれるのに真っ白いシャツを全員の公式
着にした無神経さなどは、観察と推理を旨としたベーデン-パウエル卿の教理にも背くし、こうし
て故意か知らずかスカウトカラーを隠そうとする意思が、昨今のスカウト離れに拍車をかけてい
るように思えてなりません。
 そして、唯一つの喜びは、能登半島先端東部の海浜田園の丘陵地に決まった4年後の第14
回で、盟友との再会を誓ったことでした。




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V ISTA Scholé 21
   
 Vol. 6 No.2002(H14)年 8 月 31日号
                

  テーマ随想

 Free Fly Flow
            ノーモア 都市型ジャンボリー
                                やじま いわを


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