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VISTA WORLD 21
vistaworld21.com No.10 2002年(平成14年)10月5日号姉妹誌 メールマガジン ビスタスコーレ VISTA Scholé21
主宰:vistaiwao@muse.ocn.ne.jp 総局:sakamotom@muh.biglobe.ne.jp
VISTA−それは調和のとれた眺めや未だ知らぬ世界に拡がっているはずの景観や見通し、
そして未来に向かう生命の展望です。私達は、スカウト運動の創始者ベーデン・パウエル卿が
提唱した「自然という教場」の21世紀版を求めてビスタソング" Free Fly Flow" のように伸
びやかでさわやかな世界を創り、次の世代に引き継ごうとする有志のネットワークです。
写真:みのりの田んぼにも電車が走り携帯電話のアンテナが立っ時代 (9月22日 いずみ野)
秋は小さいほうが
やじま いわを
残暑の頃はやたら騒々しかったが、涼しくなったら哀れにも艶を増して リュリリリ リュリ リリリと聴こえるようになった。 それで、ふと「コオロギの唄う回数と気温との関係式」 を思い出した。 それは・・・・ ( 15秒間に鳴く回数+8 )× 5 ÷ 9 = 気温(℃) というものだが、この式に当てはめると、各気温におけるコオロギの15秒間に鳴く回数はこうなる。
秋は、わが猫額庭(びょうがくてい)にすむコオロギのノクタァンから始まった。気 温 ℃ 15秒間に鳴く回数
30 ℃ 46 回
25 ℃ 37 回
20 ℃ 28 回
15 ℃ 19 回
そこで、大型台風21号が過ぎたきのうの夜更け過ぎ、窓辺の草むらから無事を確かめあっているかれらの歌声を聴きながらこの式が見ごと成り立っことを確かめ、無性にうれしくなってしまった。
すなわち、15秒間の鳴き声は3度聴き返しても26回・・・・すわと地表150センチメートルにセットした最高最低温度計を観たら気温は19℃弱・・・・・そして計算上は18.8℃で、式はピタリ正解だった。
虫でさえ、と言っては造化の神に申し訳ないが、環境の変化に対して野生はこんなにも正直で敏感なのに、万物の霊長と称して地球環境の悪化を加速している我ら人類の行状は如何なものか?
いま、グローバルなネットワークの中で、速い・大きい・強い・沢山・得々などなど、見たところ他よりも有利なことばかり追い求める人間社会がある。
そして、生まれ育った人種・民族・宗教ゆえに争い殺し合い、飢えに直面している人々の生命があり、その一方で、地球の資源エネルギーの80パーセントも食べちらかし、大量のゴミと異物・毒物にまみれている自称先進国民のバカゲた暮らしがある。
たくさんは要らない。 生きるための飲み水と空気があればいい。 家族が寄り添い、天の恵みに感謝しながら分かち合えるパンがあればいい。 みんなに役立つ仕事があればいい。 せめて明日への希望があればいい。 そして今日も、ささやかなそんな望みが人間ばかりか生物のみんなに叶うようにと、母なる惑星は太陽の周りを回り続けていてくれる。
だから、と言っては不遜だが、猫額庭の小さな秋のなかで、ここは先ず、コオロギの唄がくれたビッグなワークショップに感謝をしたい。
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ピクセル彩路紀 No.10
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ちょっと古びたデジカメを手にぶらり歩きもまた楽しいもの。うつろいやすい世間のカゲの道すがらに、 思わず目を合わせたモノたちとの会話も、ナチュラリストのぜいたくのひとつです。
= = 熱き血潮を燃やしきれずに = =
【 写真 :9月22日 いずみ野 左馬神社 】
ヒガンバナ( 曼珠沙華まんじゅしゃげ・トウロウバナ・シビトバナ)
Lycoris radiata var. radiataヒガンバナ科の多年草。田のあぜや墓地など人家に近い草地に自生。夏から秋にかけて鱗茎(球根)から30pほどの一茎を出し、頂端に赤色の花を多数開く。花は六片で外側に反り、雄しべ・雌しべ共にながく突出する。花が終わると冬の初め頃から線状の葉を出し、翌年の春頃枯れる。 全体に有毒リコリンを含むが、球根は石蒜(せきさん)といい薬用・糊料となる。また、縄文時代には有毒植物でありながら球根をすりつぶして水にさらし、毒抜きをして食用にするため中国から持ちこまれ、次第に野生化したものらしい。
また、別名の曼珠(殊)沙華は、サンスクリットのマンジューシャカ の音写だが、このインドの植物は中国や日本の赤いヒガンバナではなく、白花の類品と思われる。仏典では、曼殊沙華は曼陀羅華、摩訶(まか)曼陀羅華、摩訶曼殊沙華、蓮華とともに〈五天華(てんげ)〉の一つとされ、仏陀や如来が法を説こうとするとき天神の喜びに従って天界におのずから咲く随喜の花といわれている。 (参考:広辞苑・世界大百科事典)
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◆ 102歳のチーフスカウト渡辺 昭総長との快談!!
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【 写真: 渡辺総長との快談 】
昨年、全国のスカウトと共に白寿のお祝いをしたボーイスカウト日本連盟の渡辺昭総長は、今年数えで102歳。
VISTAでは 「先達十話シリーズ」の一環としてお話を伺う機会を求めていたところ、盟友の鈴木・石田両氏のご紹介を得て、敬老の日を前にした9月10日、市ヶ谷一番町 ご自宅への訪問が実現しました。
快談は、高齢者なら当然のような補聴器も眼鏡も全く無用の「喜寿」でも通じるテンポで、昭和天皇とのご学友時代の思い出話や戦時の秘話、「スカウティング フォァ ボーイズ」翻訳の裏話やご苦労、そして長寿健康法や趣味嗜好に至るまで、予定の1時間をはるかに超えての談笑が続きました。 そして、21世紀のスカウティングに期待する「未来編」はこの次にと、再度訪問のお許しを得て近く伺うお許しを得て帰りました。
言うまでもなく「総長」とはその国のスカウト運動を代表する「チーフスカウト」のことです。そして、創始者ベーデン-パウエル卿を「世界の総長」と呼んで親しむように、日本の総長もスカウトやリーダーには敬愛すべき身近な存在でご本人もそう熱望されているのに、運営組織のカーテンやスカウティングで世渡りをしようとする「スカ天狗」らの煙幕に阻まれて、お名前すら知らない加盟員がいるのも事実。
VISTAは、日本のチーフスカウトの存在を霞ませているそうした邪気を晴らすためにも、溌剌とした渡辺総長の素顔と語りを広く伝えなければと考え、再訪問の機会を待って「先達十話シリーズ」の編集を急ぐことにしました。
◆ 画集「あの日のことを かきました」・・・ニューヨークとアフガニスタン
・・・子らのこころを絵で伝える H・シェラ 氏 の メッセージ
「くずれ落ちる世界貿易センターのツインタワー、報復攻撃によって破壊されたアフガニスタンの町・・・・。そんな映像にはもう慣れてしまったくらいですが、そこで暮らす子どもたちが何を感じているかということは、ニュースなどからはなかなか伝わってきません。」と、NGO
「国境なきアーティストたち」を主宰するコロンビア人の H・シェラ氏は、日本の折り紙やだるまを使いながらマンハッタンやアフガンや日本の児童との交流を深め、傷ついた心を絵を描くことによって解放する行動を始め、子供たちの象徴的な32枚の絵を本にまとめました。〔発行:講談社・本体 \1,500 〕
そこには、今はないツインタワーを黒いクレヨンで塗るマンハッタンの子どもたち、家族がタリバーンに殺されたシーンを描くカブールの少年・・・・。子どもたち自身が描いた絵には、心の叫びが鮮やかに映し出されています。
なお、9月7日〜16日まで銀座ソニービル6階のネットワークシアターでボーイスカウト日本連盟と協賛した原画展で、日本連盟の石田理事と東京の小暮・鈴木(高)氏、広島から上京した 於保氏という近年最強の盟友と落ち合いました。そして、京橋のレストランテでスカウトの「平和章」制定促進の話題を中心に運動改革の話が弾みました。
◆ アクアスコープを使って・・・・・・いずみ新鮮組
9月14日の「いずみ新鮮組」は、ポリタンクとクッキングラップを利用した「かんたんアクアスコープ」を手に、泉中央公園からいずみ野までの和泉川沿いで水生昆虫や植物などを観察しました。 この日は、曇りがちで終点のいずみ野駅近くでは小雨に見舞われるあいにくの天候でしたが、参加した幼児3人、小学生13名大人8人の計24人は、大元気で約3.5キロのコースを楽しみました。![]()
【 写真: 泉中央公園で 】
◆ 切手でつづるスカウト運動・・・・・鈴木高氏が専門誌で語る
スカウトゲームの権威 鈴木高氏は、切手愛好家の間では文化財切手の研究分野でも著名ですが、愛好家の専門誌「郵趣」6月号の特集に、日本のボーイスカウト創立80周年記念と銘打って「ボーイスカウトの活動と知恵」の記事を寄せ、スカウト運動の歴史と活動を多数の切手と共に紹介しました。 のマフェキングで発行した郵便切手は希有モノといわれています。
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【 写真: B-Pのマフェキング切手 】
特に、創始者ベーデン-パウエルが南アフリカでのボーア戦争中、マフェキングの町に切手がなかったため、自転車で郵便配達をする少年とベーデン-パウエルの肖像を描いた3種類の切手を青写真で発行した切手は希有モノで、写真の肖像切手は発行が3000枚。そのほかモールス符号のある切手や日本のスカウト切手など33の多彩な切手が紹介され、さながらオールカラーの「スカウト切手図鑑」となっています。
〔「郵趣」6月号:2002 No.640 税込み \ 600 発行:(財)日郵趣協会 03-5951-3311 〕
【姉妹誌VISTA WORLDメールマガジン ビスタ スコーレ 要約 】
V ISTA Scholé 21 Vol. 6 No.9 2002(H14)年 10 月 4日号
テーマ随想
♪ Free Fly Flow
運 動 の 「品」 と 「格」
やじま いわを
前回、アジアジャンボリーの名まで冠せた第13回日本ジャンボリーの惨状を見つめ、前途への危機感を綴った「ノーモア都市型ジャンボリー」を載せたら、いくつかのご意見をいただいた。
小論の基点は、歴代のジャンボリーに裏方として奉仕してきた経験を基に今回の奉仕実感から、会場設定・運営体制・プログラム・そして参加スカウトやリーダーの総体的な盛り上がりからみた合目的性を検証し、次回第14回ジャンボリーへの期待を膨らますはずだった。
そこで喧々囂々の意見殺到をひそかに期待していたのだが、微小動に終ってしまったのは残念でならない。
しかも、意見のあらましは実際に参加しなかった人々からで、あのヒドさを実感していないために、ジャンボリーという「4年に一度のスカウトキャンプの祭典」について、歴代の夢多いジャンボリーのイメージをベースにしたように思えた。
だから、なおさらビスタ スコーレの論調がヒステリックに感じられたのだろうが、本旨をキチンと伝えられなかった文章能力の責任も大きい。
そこで、改めてボーイスカウト運動の基本原則を紐どいてジャンボリーのあるべき姿を考え、この運動の「品」と「格」を再確認しておきたい。そうすれば、VISTA が提起してきた下記の問題点の是非が自ずと判ってもらえるだろう。
1.都市型ジャンボリー」と称して埋立処分場に立つ廃棄物焼却工場隣接地が、ジャンボリーサイトの適地で あったか
2.しかも、三重の有刺鉄線付き金網で囲われた各サブキャンプサイトでのキャンプスタイルが、品格を旨とす るスカウトキャンプの祭典だと誇れるか
3.収容力が足りないからと、開閉会式やメインの大集会から奉仕参加者の入場を禁じ疎外した一体感の軽視4. 砂塵、煤塵の激しい会場でのウエアに真っ白い活動着を全員に義務づけるような、ウッドクラフト無視のセ ンス。
5.炎天下での活向けに、シンボルとなるスカウトハット型のストローハットを公式需品にしたらとの提案を退 け、ツバを跳ね上げたレジャーハットを販売し、あえてB-Pのスカウティングカラーを排除したこと
6.外国映画会社のレジャーランドや京阪神観光地探訪のようなバスで毎日往復させる有料プログラムがメイン では、パックツアーではないのか。
7.ウッドバッジャーのリユニオンは、世界スカウティングの趨勢からも流行らないから・・とかの言い訳で企画 しようとしなかったこと。(やじまさんがしたかったのなら、呼びかけて勝手にやれば良かったじゃないか との意見もあったが)
8.スカウト運動への参加者が激減し、社会の関心をもっと高めて「さすがはボーイスカウトだと」言わせなけ ればならないのに、「自然を教場」を排しスカウティングカラーをかなぐり捨てたこと
9.スカウトたちが喜んでいるからと、夜間行事のステージショーを45分も延長するような、また、制服のス ソをはみ出し整列することもないまま一般の人々と接する場外プログラムを可とした「スマートレス」と訓 育に必須な「規律」の欠如
10、11、12・・・まだまだあるが、創始者ベーデン-パウエル卿と多くの先達が拓き築いて来たボーイスカウト運動への社会的な信頼。その祭典である「ジャンボリー」をおかしげな動機で変えてはならないと思っている。原典からの引用が長くなるが、飛ばさずに読了願えれば本望である。
との論調で 世界スカウト事務局発行の「スカウト運動の訓育法の基本」全文を載せて、スカウト運動が備えるべき「品」と訓育法としての「格」を読み解くように勧めている。
★ 全文または「スカウト運動の訓育法の基本」全文の閲読を希望する方は、VistaIwao@muse.ocn.ne.jp にご連絡下さい。