環境共育グループ ビスタ ワールド ホームページVISTA WORLD 21vistaworld21.com 2002年(平成14年)7月15日号姉妹誌 メールマガジン ビスタスコーレ VISTA Scholé21主宰:vistaiwao@muse.ocn.ne.jp 総局:sakamotom@muh.biglobe.ne.jp
VISTA−それは調和のとれた眺めや未だ知らぬ世界に拡がっているはずの景観や見通し、そして未来に向かう生命の展望です。私達は、スカウト運動の創始者ベーデン・パウエル卿が提唱した「自然という教場」の21世紀版を求めてビスタソング" Free Fly Flow" のように伸びやかでさわやかな世界を創り、次の世代に引き継ごうとする有志のネットワークです。
梅雨の晴間のウロコ雲 ( 撮影:7月12日 自宅)
エルニーニョ に すがって
やじま いわを
どんちゃん騒ぎの蹴球まつりが済んだら、$も¥も政・官ともに失態続きで、道行く人の顔も盂蘭盆の亡者のように浮かない。だが、目を地球に向ければ、元気一番の「エルニーニョ」が躍動している。いまキーボードに向かってこの作文をしている最中も、雨戸をぴったりと締めた部屋でテレビを観ながら南関東沿岸を北上する台風第7号の通過を待っているが、それと全く同じコースの第6号がやはり豪雨型でつい5日まえに来たばかりで、こんなことは滅多にない。 しかも天気図には第9号までがのぞいており、こんな異常はエルニーニョ現象でなければ理解できない。ここで、「そもそもエルニーニョとは」などと講釈するわけではないが、ペルーの漁師たちが毎年クリスマスごろ海面の水温が高くなるのを神の子(エル・ニーニョつまりイエスキリスト)と呼んだのは、熱帯太平洋の中部から東部のペルー沖にかけての海面水温が数年に一度大きく変わる現象が豊漁と慈雨をもたらす恵みの到来だったからだろうか。今世紀最大といわれた1982から83年の時には、異常気象が北米や日本付近にも現れ、全世界の被害は130億ドルにのぼったというが、それ以後、この現象の研究が進んで、数値モデルによるシミュレーションや予測までされるようになった。この海水流から遠い日本への影響は、夏なら長梅雨と冷夏、冬なら暖冬になりやすいようだが、適度な降水量の台風と暖冬をもたらすだけなら、日本にとってもこれは「神の子」といえる。ところが、赤道海域の水温がひとたび上がれば、風雨を仕込む海水の蒸発が増して上昇気流が増幅され、大量の雨雲を飲み込む大渦巻となって極東のジパングをめざすから、往々にして彼は「神の子」になり損なってしまうのだ。 そして、そんな時には、ニッポンの神や仏もこの「神の子」と同じく非情な犠牲や損害を与えるのもおかしい。だがこれも、万象を司る神が、乱痴気の人間界を揺さぶるために「エルニーニョ」を差し向けて、太平洋の赤道を大還流する海水の冷温差と、自転、潮汐や太陽エネルギーなどの乱れをで「活」を入れるワザだったらどうだろう。 そうだったら、先ずは「神の子」にひざまずいて同類に呼びかけたい。「低迷の人間界の温度差を刺激して雲を呼ぼうではないか。風を起こそうではないか。天に昇る渦を巻いて「心のエルドラド」(精神的な黄金郷=ジパング)を創ろうではないか」と・・・・。そして、一向に進まない作文を前にまもなく房総を通り過ぎる台風7号のひまわり画像を追いながら、蒸し暑いそんな夢想に耽っている「神の児」を、どうぞお笑いあれ。
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ピクセル彩路紀 No.8
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ちょっと古びたデジカメを手にぶらり歩きもまた楽しいもの。うつろいやすい世間のカゲの道すがらに、 思わず目を合わせたモノたちとの会話も、ナチュラリストのぜいたくのひとつです。
= = 惑いと迷い の ま ま に 装 い = =

【 写真 ハンゲショウ 撮影:6月20日 宮島 】
ハンゲショウ〈 半夏生・カタシログサ:片白草 〉 Saururus chinensis (Lour.) Baill.
ハンゲショウ属はアジアに1種、北アメリカに1種知られるだけの原始的な植物の一つと考えられ本州の関東以南,四国,九州,沖縄,中国,フィリピンに分布している。
暖地の水辺や湿地に群生するドクダミ科の多年草(イラスト)。茎の上数枚の葉の下半部が白色となって目だつ。その葉色から〈半化粧〉ともいい、またこの葉が夏至から11日目の「半夏生」のころにつくのでこの名があるともいう。 葉は長さ5〜15cmの長卵形で互生し、6〜8月、茎の先に細長い穂状花序をだし多数の小さな花をつける。花は黄白色で小さな苞葉のわきに6本のおしべと1本のめしべがある。 茶花として利用され,全草や根茎を薬用とし,解熱や解毒,脚気などに用いる。 (参考:世界大百科事典)
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◆ 「梅雨どきの自然観察会」・・・・エコクラブいずみ新鮮組

いずみ新鮮組」は、7月第2(土)の13日に予定していた旭清掃工場の見学ができなくなったので、地蔵原から中和田の森コー スで梅雨どきの自然観察会をしました。今回のテーマは、「花のあとには?」・・・
咲き終わった花の下についているふくらみ がタネを育てるサヤや果実になる秘密を調 べました。2日前の台風6号に飛ばされたヤマグリのトゲもまだやわらかなイガのなかに、緑色の小さな栗の実が入っている のに驚いたり、青い茶の実をしゃぶったりしながら、観察会を楽しみました。
【写真:ヤマグリの未熟果と枯花】
◆ 「大輪アサガオを咲かせよう」・・・・エコクラブいずみ新鮮組
「いずみ新鮮組」は、田崎さん(元ボーイスカウト横浜第62団リーダー)から頂いた大輪アサガオのタネを後藤インストラクターが苗にして13日の参加者に配りました。そして、夏休の末に開くアサガオコンクールまで、「あんどんづくり」で直径18センチの大輪にチャレンジすることになりました。品種は 超大輪 暁シリーズの「春」「露」「錦」「霞」の4種類です。
あんどんづくりのコツ
【図1】本葉が7〜8枚になったら、5〜6枚を残し芯をつみ、上部の2〜3葉を残して他の芽はつむ。
【図2】残した子づるを伸ばし、支柱にからませて咲かせる。
【図3】支柱は約60cm細竹を3本 鉢の内側に等間隔に立て15番線の針金で作った輪を3段にとりつけ、つるを左から巻き付ける。つるが上段に達したら芯を 止め、元から出る芽をもう1本伸ばしてからませ咲き終わったつると交代させる




図1 図2 図3 アサガオの袋
◆ 歩き、感じ、描いた「横浜2時間ウォーキング」薮野 健 画・井上明久 文
ロープの達人で会友の小暮幹雄氏に誘われ、6月30日 有隣堂本店(伊勢佐木町)ギャラリーで開かれた薮野 健 画・井上明久 文「横浜2時間ウォーキング」の原画展と著者を囲むトーキングに参加しました。薮野が描く横浜は、「みなとみらい」に代表される新しいカオよりも、文明開化の面影と浜っ子の心意気をやさしい眼差しで描き、井上が街や横町の気質を細やかな叙情で語りかけるゼイタクなガイドブックとなっている。また、タテ長変形判には携帯実用性の気遣いがみえ、トークではその場その時に心を通わせた景色や対象との交歓が語られ、充実の数時間を過ごしました。なお、このシリーズは同じコンビで東京編の3作が先行〔@下町編・A山の手編・B都心編〕している。〈 中央公論新社 ¥1,800+Tax 〉
◆ BS栃木県連盟の快挙 「ちーやん夜話集」追想 ビデオを制作・公開
日本の先達によるボーイスカウトの指導書のうちで今では幻の名著「ちーやん夜話集」の真髄が、栃木県連盟副連盟長で愛弟子の長老、中臣昭範氏の解説による追想ビデオとなって甦り、県連盟から公開されました。この企画は、先駆者中村悟先達が日本連盟の那須野営場長をしていた頃から薫陶を受けた中臣昭範氏(副連盟長)が、平成13年4月から14年1月まで10回にわたって「ちーやん夜話集」をもとに指導者の勉強会を行い、そのすべてを8巻のビデオにまとめたもので、日本のスカウト運動史に残る快挙と言えます。ビデオの付随しているのは別冊A4版の「ちーやにんにく夜話集」とオリジナルから製版した参考資料で、価格は各巻\2,500 。
入手希望者の問合せ先は:http://ex.as.lancenet.or.jp/bstotigi/nantai/19gou/nan_19.htm#4● 電話又はFAX 028-621-9800 ●E-mail : bstochig@m14.alpha-net.ne.jp
中村 知 先達
【姉妹誌VISTA WORLDメールマガジン ビスタ スコーレ 要約 】
V ISTA Scholé 21 Vol. 6 No.7 2002(H14) 年 7 月 4日 号
【テーマ随想 ♪ Free Fly Flow は
「悲しみよ 今日は 」Bonjour tristesse で、以下はその要約です。
伝統的な心理小説の流れを汲みながら若い世代の倦怠感に満ちた青春の幻滅を写し出したF・サガンの処女作とは比べようもないが、スカウト運動が本来的に子供達のための高揚運動〔スカウティングフォァ ボーイズ〕であり、この運動に参加する彼らのためにアダルトがいま何をべきかを問いながら、VISTA WORLD会友に「悲しみ」との対話を寄せることになってしまった・・・のトーンで随想は始まる。そして、いまインターネットによって行われている日連特別委員会の「指導者訓練に対する意識調査」に対する失望や問題点の危惧を掲げ、いくつかの提言をしている。
◆ 危惧その1 : 調査目的についてこの調査は、本年3月の中央審議会で設置が決まった指導者養成訓練体系検討特別委員会が、アダルトリソーシス方針に基づく指導者訓練体系を全面的に改定し、「新訓練体系全体像の策定」をするための「参考資料」にしたいという目的になっている。だが、スカウトを除く18歳以上の加盟員で不特定多数の意向を知りたいのなら、この調査の趣旨説明において、次のように述べるのが順当ではないのか。すなわち、これまで行ってきた指導者訓練は、アダルトリソーシス方針(ARP:AdultResources Policy )に照らすと、ここ と ここが このように不都合なので、改訂するための知恵や意見をぜひとも聞かせてください・・と なのに、そうしたことがアンケートの趣旨として示されないまま、各自の意見(というか例示された該当欄にただチェックするだけの意思表示) を集計しようとしている。
◆ 危惧その2 調査対象について調査対象は、インターネットの対応が可能なスカウトを除く18歳以上の加盟員だが、この特別委員会が21世紀に通用する国際的な日本特有のスカウティングの進展に必要な「新訓練体系全体像の策定」を「本気」で取り組もうとするなら、複数のアンテナ(アンケートやラウンドテーブル)を対象別に複数用意し率直な意思や意向を知る必要があるだろう。例えば、 【a】 これから(定型の)研修を必要とする指導者クラス【b】 訓練を担当するトレーナークラス【c】 従来の訓練コースを主宰してきた所長クラス
【d】 そのほか加盟員以外* さらに、日本のスカウト運動の「光の路」を歩んできた人々の体験や思い入れを、多方面から集約しようとせずに、この調査一本で「これが日本の指導者の意向」だなどとシステム転換のバックデータにされたら、そ後はそれがひとり歩きして、金科玉条となるだろう。
◆ 危惧その3 設問について例えば、講習会から研修所レベルを対象にした各設問をみると ;
▲ウッドバッジ研修所に参加しない(できない)理由は何ですか?(複数選択可)
□ 隊指導者ではないから □ 開設回数(参加の機会)が少ない
□ 参加したいと思わない □ 国旗掲揚などのセレモニーに抵抗感がある
□ 参加方法がわからない □ キャンプ生活に不安がある
□ 参加したいが、させてもらえない □ 参加費が高い
□ 参加したいが、期間が長い □ 事前課題が取り組みにくい
□ 開設場所が遠い □ 訓練の目的や目標設定がわかりにくい
(ご意見がありましたら、設問事項の最後の「自由書式」の欄にご入力ください。)・・・・とあるが、参加しない(できない)理由の設問に、「国旗掲揚などのセレモニーに抵抗感がある」 などという問いかけが、なぜ必要なのだろうか?「神(仏)と国に誠を尽くす」という スカウト運動の大原則にも触れることを誘導する必要が、なぜあるのか?またもし、アンケートにおいてこの指摘が多かったら、「スカウトはエリートで単なるフツウの人ではない」とプライドを高揚させてきた「愛国的な国際市民」教育を避け、国旗に対する敬意やマナーの訓練を、やめようとでもするのだろうか?
◆ 危惧その4 体得研修〔実修〕の回避キャンピングによる「自然の教場」を体感しながら、研修隊のスカウトとして「少年たちのために」役立つ隊指導者の基本訓練を体得するという「本来」のウッドバッジ訓練システムを廃したことの弊害を自覚せずに、その上でまたARPで変えなければならないことは何か?
◆ 危惧その5 『海賊版』への依存日連のホームページによると、この調査のあと、『キャンプ商売』とも言える団体のスタッフから 「野外教育の実態や指導者養成に求められているものなどの講演をいただき、またパネリストからは、それぞれの立場からの「指導者訓練の在り方」が提案されます。』 という。冗談ごとではない、ベーデン-パウエル卿が提唱し、多くの先覚者達がその時代にマッチした最先端の「ウッドクラフト」(創造主への誠と大自然への感謝をベースとした野外活動のマナーと技術) を リードしてきたスカウト運動のプライドを捨て、なぜ 『キャンプ商売』のスタッフを招いて「指導者訓練の在り方」の提案を求めなければならないのか?ちなみに、この団体のうたい文句をそこのホームページからのぞいてみたら・・・「自然の中で体験活動を通して 子供から大人まで、よりよい人間形成のための教育活動を開発し、実施しています。 その活動は自然の中で他者との人間関係を育むことを、自分の人生に挑むことを、体験します。そのように人間と自然とのかかわりの中で、前向きに人生を生き続ける人を育てる」のが 目的だという。これは、イコール創設以来「自然を教場」としてスカウティングがしてきた運動の「海賊版」ではないか?
◆ 危惧その6 振り返ればウッドクラフトを軽んじた組織の推進役が、運動を弱めてきたことの責任を「少子化時代」のせいにし、前には「倍増計画」をブチあげて果たさず、今度は「プラス5マイナスゼロ」とか「団担当コミッショナー」をおいて担当団の傾きを防ぐのだという。だが、自分の所属団さえ危ないのに他の団の健全化を指導できるようなボランティアの団担当コミッショナーが何処にいるだろうか、お目にかかりたいものだ。さらに、そんな現実ばなれのまま、「スカウティングを支える人材の活用」といえば分かるのに、役員レベルでさえもまともに説明もできない「アダルトリソーシス」を口走り、突っ走ろうとしている。どんなに優れた思想やテクニックでも、それを定着させるにはそれを根付かせる土壌と成長の環境づくりが欠かせない。 なのに、共通理解も不確かなアダルトリソーシスポリシーによってニッポンのスカウト運動が開いてきたウッドクラフトの火をもみ消して社会的信頼や魅力を失い、指導者の訓練も危なくなった。だから、海賊版のリーダーから、指導者訓練のノウハウを教わろうというのか。
◆ 危惧その7 有志人材資源
日連が世界スカウト機構の提唱するアダルトリソーシス方針の導入を決めその作業に着手したのが平成10年3月。 そして今ごろ、「野外教育の実態や指導者養成に求められていることなどの講演」の外注・・・・こうした異変の素地は、受け売りや薄弱な経験をパソコン投影機などを操ってペラペラと喋る講師が幅をきかせ、B-P信仰と確固たる存在によってウッドバッジ訓練の対象者に教え示せるような筋金入り有志スカウト人材資源が隠れて(隠されて)しまってからのことだ。そうしたアダルトは、探せば「まだ」いる。 が、ARP旋風の「新改革」姿勢がこうした人材資源とどこでどう交ろうとするのだろうか?
まだまだあれもこれも綴りたいことは山ほどですが、思いはひとつ・・・伝統あるニッポンのボーイスカウト運動が、B-P卿が示した栄光に連なる路を外さずに進める環境を、VISTA WORLD会友の熱と情とパワーによって浄化し、「悲しみよさようなら」と言える日に近づけたいことです。
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